寺本神経内科での今後の対応

木漏れ日

ボツリヌス治療の法的・社会的な問題・事情を知っていただいたうえで、寺本神経内科を受診される場合には、きちんと担当医から、いままでの治療経過などをきちんと記した紹介状をもらってください。担当医にだまって、こっそりと受診される方がいるのは事実です。自分だけは、事を荒立てたくないから、といった考え方なのでしょうが、どうしても経過中の病状や薬物効果の変遷について担当医に問い合わせたりすることも生じますので、情報不足を回避するためです。

もし担当医が頭痛専門医や頭痛学会員で紹介状を拒否するような場合は重大な問題です。頭痛学会はボツリヌスの臨床試験の門前払い以後、やましいと感じているところから、とにかくボツリヌス関して隠蔽的になっており情報の拡散に警戒しているからです。

この記事を書いた人

寺本 純

1950年生まれ、名古屋大学医学部卒。しびれ、めまい、頭痛など外来の神経疾患を得意とする。著書『臨床頭痛学』(診断と治療社)は国内初の医学専門書で頭痛専門医の必携書となっている。片頭痛、郡発頭痛、肩こりの目立つ緊張型頭痛へのボツリヌス治療を国内最初に実施し、その治療成果を多くの学会、文献で報告している。さらにボツリヌスが末梢神経に作用する点に着目し、肩関節周囲炎や膝関節炎、花粉症にも国内で初めて応用し、優れた成績を医学報告している。現在は名古屋の寺本神経内科でボツリヌス治療を行っている。